インプレッサはオレの血の色/仲本
ワゴンRに乗り換えたオレ。前の車インプレッサをスクラップ工場へ持っていった。
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スクラップ工場内は危険だらけ。イキってる重機がヤシヤシしている。トラックが豪快に走っている。
隙を見ながらお客様駐車場までたどり着く。
手続きをしたら次は計量。
インプレッサを計量機に乗せるのだが、後ろから前からガンガントラックが入ってくる。誰が優先なのかわからない。
「オレ次マジいくから」
っていう顔面でアクセルを踏み込んだら、なんとなく譲ってくれた。
計量。一旦オレ降りる。俺はスクラップじゃないからね。
次は
「廃車って書いてあるとこに行って下さい」
と言われる。
重機に注意を払いながら廃車って書いてある所インプレッサを持って行く。
【廃車】って看板を見つけて停車。俺の他にも、もう一台いて、側にオッサンがつっ立ってる。どうやら彼も廃車待ちのよう。
しばらくすると、ヘルメットの奴がやってきた。
「ナンバー取って下さい。道具はあちらにあります」
と言ってどっかに消えた。
見るとカゴの中に無造作にキッタナイ工具がめちゃめちゃある。ドライバーからバールからわけのわからんものまで。
とりあえずキャッチーなドライバーを取り、ナンバー外し作業に取りかかるが、ペットボトルのフタみたいな金具が取れん。
もじもじしてたら、もう一台のオッサンがモンキーレンチを持ってきてくれた。
「なるほど、モンキーレンチでこうやってって取れんわっ!!」
モンキーレンチでどうすんだ?って感じの金具だからよ。おもわずノリツッコミが発生しちまったよ。
“まだ取ってねーのかよ”って感じでヘルメットの奴がやってきて、やり方を教えてくれた。
無事にナンバープレートを外した俺は、少し離れた場所でインプレッサを見ていると、フォーク車が現れやがった。
まるでハイエナみたいにインプレッサの周りをグルグル回って狙いを定め、持ち上げた。
さらば真っ赤なインプレッサ。六年間本当にありがとう。
オマエを棄てたんじゃない。オマエはリサイクルされ、また人の役にたつんだ。
新しい車を手に入れたのに、なぜか悲しい。インプレッサが解体され、溶かされちまう。
インプレッサが視界から消えるまでシャッターをきり続けた。
さらば真っ赤なインプレッサ。
インプレッサが消え、携帯を手に立ち尽くす俺。ふと、側の窓ガラスを見ると、めちゃめちゃ笑顔の俺が映ってた。





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