2017年04月10日
ジャズと私〜エピソード1〜
the you HP
http://backwatersound.wixsite.com/theyou
僕の両親は趣味でジャズのビッグバンドにもう30年以上所属していて、今でも年に数回ライブ活動をしています。
母親はピアノを弾いて父親はトロンボーンを吹いています。


と言うと 昔から、あんたはサラブレッドだねとか、音楽一家だねとか、そういう言葉をよくかけられます。
ワタクシ根性ひん曲がってますので、愛想笑いしながらいつも心の中では
「親は親、おれはおれ。おれが好きなのはロックミュージックなんだから一切関係ございません。」
という反発をいつも抱えておりました。別にジャズという音楽そのものには全く嫌悪感はなかったんですけどね。
なぜそんな反抗的な気持ちになってしまっていたか、理由は自分でも分かっていました。
中学の頃。
僕はあれ欲しいこれ欲しいみたいなワガママを滅多にしない少年だったんですが、当時ドドドハマリしていたB'zの影響で、さすがにギター欲しいじゃないすかコレはという欲求が止まらなくなってしまった。
そして意を決して、親にギターが弾きたいという個人的なニーズが高まっている旨を打ち明けたわけです。
イレイ家は父親がダースベイダーぐらい絶対的な存在。そんな父は音楽はクラッシックとジャズ以外認めないというスタンスでした。今思えばなんちゅー極端な趣味しよるのかという感じですが。
そういった環境ですので、「ギター」に対する概念が僕と父では根本的に違うわけです。しかし中学生の僕はもう、B'zのタク松本が雑誌インタビューで甘いものは食べないというのを読んで、クリスマスの給食のケーキを女子にほらよとあげるのが世界一かっこいいというぐらいの誤った価値観の影響をうけていたものですから、自分がもうすぐ手にするギターは、
こんなの

や、もはやこんなの

であると信じて疑わなかったのです。
ほどなくして、いよいよギターが家に届きました。そしてそれはこんなの(クラッシックギター)でした。

何という事...
鈴木雅之より違うそうじゃない

上手く言えないが、凄く「木」っぽい。あるよ、見た事ある。NHKでマジメなオジさんがこんなして弾いてるの見たことある。

あの時のギターだこれは。ギュイーンじゃなくてポロロンと鳴るやつ。この時初めて、音楽の好みは人にゴリ推しするもんじゃないという事をイレイ少年は学んだのでした。
そっから僕は部屋にこもり、何の知識もなく、B'zの曲の歌メロを耳コピでなぞるという生活に突入していくのでした。左手の人差し指と中指だけを駆使して。
独学っちゅーかもう孤学でしたので、コードやスケールみたいな事を知らないわけです。この地味な作業はきっと、この木の感じがすごいギターのせいに違いないと。エレキを手にしていたら今頃こんなだったはずだと。

屈折した欲求と発散を日々繰り返しておりました。でも何かがおかしいと気付き始めていきます。タク松本のギターは弦が二本以上いっしょに鳴ってる時もあるよと。何でおれは一本ずつポロポロしか弾けないんだと。じゃあ何かと。どこ抑えたらどの音が鳴るか、ギタリストっちゅーのは全員、瞬時に判断しながら何弦も同時に弾きよるのかと。天才にしか扱えん神の楽器なのかと。
高校生になって、クラスにギター弾ける奴がいて僕はすぐ友達になりました。そいつはX JAPANを余裕で弾けると豪語していて、それを確かめにそいつの部屋に行ってみた。すると!そいつはエレキを持っていて、棚にはバンドやろうぜがびっしり並んでいた。彼はこれを見て練習してるのだと言った。

パラパラめくると、歌詞の上にアルファベットが羅列されている。これはどういう事かと。その時初めてコードというものをイレイ少年は知る事になるのです。雑誌の最後らへんのページにコード表なるものがあり、この通り弦を抑えるだけだと。
試しに一つやってみた。
ジャーン
...失禁しそうや。これや。ワイが求めていたのはコレや。このコード表、くれ!とその場でお願いし、バンドやろうぜをR2D2にたくし、走って家に帰りました。部屋のクラッシックギターが恋しくて仕方なかったのです。

そこから僕はコードの魔力に取り憑かれた思春期を歩む事になります。今でもそうです。
そして後に、自分のコード感のようなものが、親が家や車で流していたジャズの影響を受けまくったものである事に気付かされていきます。
続く
the you次回ライブ
2017.05.07(日)
the you × Output PRESENTS
『vein』
【出演】
the you
THE BARCOX
メカルジン
OPEN18:30 / START19:00
【チケット】
前売 ¥2000(DRINK代別)
当日 ¥2500(DRINK代別)
チケット取り扱い:
●the youメール予約
backwatersound@gmail.com
●プレイガイド
ローソンeplus
(Lコード:81314)
●Outputメール予約:outputop@gmail.com
問い合わせ:tel.098-943-7031

http://backwatersound.wixsite.com/theyou
僕の両親は趣味でジャズのビッグバンドにもう30年以上所属していて、今でも年に数回ライブ活動をしています。
母親はピアノを弾いて父親はトロンボーンを吹いています。
と言うと 昔から、あんたはサラブレッドだねとか、音楽一家だねとか、そういう言葉をよくかけられます。
ワタクシ根性ひん曲がってますので、愛想笑いしながらいつも心の中では
「親は親、おれはおれ。おれが好きなのはロックミュージックなんだから一切関係ございません。」
という反発をいつも抱えておりました。別にジャズという音楽そのものには全く嫌悪感はなかったんですけどね。
なぜそんな反抗的な気持ちになってしまっていたか、理由は自分でも分かっていました。
中学の頃。
僕はあれ欲しいこれ欲しいみたいなワガママを滅多にしない少年だったんですが、当時ドドドハマリしていたB'zの影響で、さすがにギター欲しいじゃないすかコレはという欲求が止まらなくなってしまった。
そして意を決して、親にギターが弾きたいという個人的なニーズが高まっている旨を打ち明けたわけです。
イレイ家は父親がダースベイダーぐらい絶対的な存在。そんな父は音楽はクラッシックとジャズ以外認めないというスタンスでした。今思えばなんちゅー極端な趣味しよるのかという感じですが。
そういった環境ですので、「ギター」に対する概念が僕と父では根本的に違うわけです。しかし中学生の僕はもう、B'zのタク松本が雑誌インタビューで甘いものは食べないというのを読んで、クリスマスの給食のケーキを女子にほらよとあげるのが世界一かっこいいというぐらいの誤った価値観の影響をうけていたものですから、自分がもうすぐ手にするギターは、
こんなの
や、もはやこんなの
であると信じて疑わなかったのです。
ほどなくして、いよいよギターが家に届きました。そしてそれはこんなの(クラッシックギター)でした。
何という事...
鈴木雅之より違うそうじゃない
上手く言えないが、凄く「木」っぽい。あるよ、見た事ある。NHKでマジメなオジさんがこんなして弾いてるの見たことある。
あの時のギターだこれは。ギュイーンじゃなくてポロロンと鳴るやつ。この時初めて、音楽の好みは人にゴリ推しするもんじゃないという事をイレイ少年は学んだのでした。
そっから僕は部屋にこもり、何の知識もなく、B'zの曲の歌メロを耳コピでなぞるという生活に突入していくのでした。左手の人差し指と中指だけを駆使して。
独学っちゅーかもう孤学でしたので、コードやスケールみたいな事を知らないわけです。この地味な作業はきっと、この木の感じがすごいギターのせいに違いないと。エレキを手にしていたら今頃こんなだったはずだと。
屈折した欲求と発散を日々繰り返しておりました。でも何かがおかしいと気付き始めていきます。タク松本のギターは弦が二本以上いっしょに鳴ってる時もあるよと。何でおれは一本ずつポロポロしか弾けないんだと。じゃあ何かと。どこ抑えたらどの音が鳴るか、ギタリストっちゅーのは全員、瞬時に判断しながら何弦も同時に弾きよるのかと。天才にしか扱えん神の楽器なのかと。
高校生になって、クラスにギター弾ける奴がいて僕はすぐ友達になりました。そいつはX JAPANを余裕で弾けると豪語していて、それを確かめにそいつの部屋に行ってみた。すると!そいつはエレキを持っていて、棚にはバンドやろうぜがびっしり並んでいた。彼はこれを見て練習してるのだと言った。
パラパラめくると、歌詞の上にアルファベットが羅列されている。これはどういう事かと。その時初めてコードというものをイレイ少年は知る事になるのです。雑誌の最後らへんのページにコード表なるものがあり、この通り弦を抑えるだけだと。
試しに一つやってみた。
ジャーン
...失禁しそうや。これや。ワイが求めていたのはコレや。このコード表、くれ!とその場でお願いし、バンドやろうぜをR2D2にたくし、走って家に帰りました。部屋のクラッシックギターが恋しくて仕方なかったのです。
そこから僕はコードの魔力に取り憑かれた思春期を歩む事になります。今でもそうです。
そして後に、自分のコード感のようなものが、親が家や車で流していたジャズの影響を受けまくったものである事に気付かされていきます。
続く
the you次回ライブ
2017.05.07(日)
the you × Output PRESENTS
『vein』
【出演】
the you
THE BARCOX
メカルジン
OPEN18:30 / START19:00
【チケット】
前売 ¥2000(DRINK代別)
当日 ¥2500(DRINK代別)
チケット取り扱い:
●the youメール予約
backwatersound@gmail.com
●プレイガイド
ローソンeplus
(Lコード:81314)
●Outputメール予約:outputop@gmail.com
問い合わせ:tel.098-943-7031