2016年04月08日

2016年the youからのお知らせ その5

2016年the youからのお知らせ その5




5つ目、最後のお知らせかなり遅くなってしまいすいません。

色々と考えが巡り巡って、こうやって公表するに至るまで本当に悩みました。でもやっと決意が固まり、ようやくお知らせする事が出来て嬉しいです。


前回ブログで書いた通り、モンゴルのプレイタイムフェスティバルに出演決定したのは良いものの、渡航費は自腹という状況が一つのハードルになっています。

いや、それ自体はそれほど高いハードルではない。自腹もしくはバンドの貯金を使えば行く事は容易に出来ます。問題なのは、このバンドの予算は今年予定している新譜の制作費にあてるつもりだったという事。それを大幅に削るのかという事。

海外フェスか、レコーディングか。我々には二者択一しか道はないのか。ディストーションとディレイ、どっちか一つ選べと言われてるようなもんです。


2016年the youからのお知らせ その5



選べるもんですかい


2016年the youからのお知らせ その5




ってな話になります。どっちもやろうと。歪ませてグヮングヮンさせたいんだと。


新メンバーも加わった事だし、気合い入れてフェスとレコーディングを両立すべぐワンマンライブをぶち上げたのは良いものの、レコーディング予算に影響が出るのは避けられない。



自腹を切るのは簡単。お金を財布から出せば良いだけ。そうすればやりたい事は出来る。がしかし、当たり前だけど私生活にそのシワ寄せは来る。プライベートを犠牲にしてやりたい事を優先する。それは当然だと僕も考えていたし、その覚悟が必要だとも思っていました。

だからそのつもりで今年は動くつもりでした。正直the youというバンドは僕がコントロールしています。いくらメンバーが賛同してくれているとは言え、メンバー本人はおろか、その家庭にまで影響を及ぼすのは極力避けたいところです。だからその分はバンド予算から多く注ぎ込もうと。ワンマンの収益が少しでもそこを補填してくれたら有難いなと。

今年やりたい事を考えたら道はそれしかないと。



でも本当にこれで良いのだろうか。
おれがやろうとしてるこれらの事はそもそも、おれだけがやりたいという、ただそれだけの事なんじゃないか。おれはハダカの王様状態なんじゃなのかもしかして。別にそれでもいいか。いや良くないだろ。いやミュージシャンなんてそんなもんだろ。でも....



なんでこんなに悩んでいたかというと、周りからクラウドファウンディングをやってみたら?というアドバイスをもらっていたからです。

アドバイスをもらった瞬間は、おお!その手があったかと。やってみようと思いました。でもよく分からない。そんな時、丁度沖縄でオッドランドというイベントがクラウドファウンディングを利用していたので様子を見てました。

そこには、みんなで一つの希望を作り上げようとする協力の精神が広がっていて面食らった。発起人サイドの人達も、周りの皆さんに良いものを還元すべく一生懸命尽くしていた。


これはウチとは事情が大分違う。

おれらは、おれらだけがやりたいという話。おれらだけがやりたい事にはカネが要るからみんなから募るというのはどうなんだと。勝手すぎないかと。もしかすると応援してくれる人はいるかもしれない。でもおれらはそこに何を返してあげられるだろうか。

いやでも、クラウドファウンディング自体はパブリックな事に限定したものではない。個人的なアイデアに賛同した人が乗っかるという、シンプルな話。

でもなあ....何かスッキリしない。



そんな思いを抱え、モンゴル行きに協力してくれる方々とのミーティングに先日出かけてきました。そしてやはり、クラウドファウンディングはやらないと話しました。


沖縄に限らずだと思いますが、インディーズミュージシャンのあらゆる活動でまずカベになるのが予算です。
アイデアも、音楽そのものも素晴らしくかっこいい。でも財源がない。だから出来ない。

金は働いて貯めたら良いじゃないのと。働くという事は現実として、生活の時間のほとんどを仕事に捧げるという事。その隙間をぬって音楽やイベントの活動を行う。アイデアのスケールが大きければ大きい程、達成への道は長く遠いわけです。そこを諦めずに耐え忍びながらやるというのがアマチュアの現状。そこまでしてやるかっていう奴らしか残っていかない。そこがやる気だと見なされる。実際そうなんですけどね。

僕は身近に仲本という二人三脚で10年やってきた相方がいて、最後は仕事という道を選んでバンドを離れたという経験があります。ボーカリストとして、ミュージシャンとしてかなり優れた人間だったんですが、最後はそうなった。



経済的な理由が一番の障害で、その先に広がる世界に指一本触れる事さえ無く諦めるしかないのなら、早めに進むべき進路を変えるのは自然な事でしょう。それでも続けるんだってのは一途に見えますが、馬鹿だと思われてもしょうがない。

今まではそうでした。

クラウドファウンディングってのはその障害を一部でもクリアして、カベの向こう側を少しでも垣間見る事ができる可能性を持つ一つの手段なんじゃないか。そう思えた瞬間、視野が一気に広がる感覚がありました。

the youがもしクラウドファウンディングで少しでも予算が組めて、活動を進める事が出来たら。それを見たもっと若いバンドが、おれらも海外でライブ出来るんじゃないかと動き出すきっかけが出来るのなら。物凄い世界観のアルバムを作り出す奴らが出てきたら。

おれら「だけ」がやりたい事だと考えていましたが、まさしく自分「だけ」の事しか考えてなかったのかもしれない。バンドが活動費を募っても良んじゃないか。周りからどう見られるかっていう、一番ダサい事にとらわれていたかもしれない。

ズルをするわけじゃないんだし、誰かに迷惑をかけるわけじゃない。バンドの思いを素直に公表して、見てくれた皆さんに判断して頂く。賛同して頂けたら本当にありがとう。何らかのお返しは致します。賛同して頂けなければしょうがない。クラウドファウンディングってのはとてもシンプルな仕組みです。

中身の自分たちがしっかり気持ちを込めて、趣旨もブレずに提示出来ていればそれで良いのではないかと。あとはもう結果を真摯に受け止める。


ミーティングで議論をしながら自分で考えが変わってしまい最後には、やるだけやってみますと言ってました。

というわけで、近々クラウドファウンディングで皆さんにご協力をお願いします。応援して頂けたらとても嬉しいです。


長文最後まで読んでくれてありがとう。上手く伝えられないですが、今の正直な思いを書きました。いつも応援してもらって僕たちは幸せです。



以上、最後のお知らせでした。


2016年the youからのお知らせ その5






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Posted by THE YOU at 22:27│Comments(2)イレイ
この記事へのコメント
the youの音楽は、個人的には絶対全国レベルで通用すると思ってます。ダメ元でメジャーレーベルのいろいろなオーディション(音源募集)に参加するのはどうでしょうか?
例えば、ユニバーサルミュージックの
http://uconnect-audition.jp/
とか。
新曲のtropicalizedはとてもポップなので夏ソングとしてもいけるような気がします。あくまでも個人的な妄想アイデアなのでスルーしても全然OKです。
クラウドファンディングでもメジャー契約でもどんな形でもいいので新作を楽しみにしてます。
Posted by トット at 2016年04月11日 01:36
トットさん

応援ありがとうございます。今回のモンゴル行きも音源を応募した事から始まったし、どこにチャンスが落ちてるか本当に分からないと実感しています。アンテナは常に敏感にしとかんとですね。新曲も早く形に出来るよう頑張ります!
Posted by THE YOUTHE YOU at 2016年04月11日 21:31
 
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