the youオフィシャルHP
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ブログ新企画
「the you全楽曲振り返り」
第五回目は
「black sweet cream」
アルバム lincoh 収録
ロックミュージックに目覚めてロックバンドに憧れて、ギターを始め曲を作って生きてきました。我が人生においてこれより興味のある事は他にありません。
だがしかし。価値観というのは変わるもので、いつの間にかロック以外の音楽にも耳が向き始めます。他のジャンルから受けた刺激を自分の中で昇華し、そっからロックミュージックにしてバンドで吐き出すようになりました。って、そんな珍しい事ではありません。よくある話。
以前から頭の中でずーっとストリングス多重奏の綺麗なハーモニーが鳴っていて、いつか形にしたいと思ってました。それがついに叶った曲です。
きっかけはふいに訪れた。
当時the youのベースだったこずえさん。バイオリニストのアリアさんのサポートでも弾いてました。
こずえさんが車でアリアさんと移動していた時、the you新曲デモを車でかけていたのだそうです。
それを聴いたアリアさんが相当気に入ってくれ、the youに興味を示していると。何だと!今しかない!我が野望を叶えるのは今しかない!と、アリアさんにバイオリン弾いてくれないか聞いたら一発OK頂きました。
とは言え向こうはクラッシック上がりでサラブレッドのガチンコプロ。私はツナマヨが主食の底辺インディーズ。噛み合うのか。
初打ち合わせ。バイオリンで弾いて欲しいフレーズをギターで披露。それを譜面に起こしていくアリアさん。
アリアさん
「ここ、こんな感じで当ってる?」
イレイ
「わかりません。譜面読めません。」
アリアさん
「うそ!?どうやってこんなフレーズ作るの?」
イレイ
「...自分でもさっぱりわかりません。」
アリアさん
「...。」
そしてレコーディング当日
ストリングスアレンジも楽典も何も知らず、弾いて欲しいメロディーだけを伝えていた私の希望をアリアさんは見事に再現してくれた。しかも自己流アレンジを加えて。本来ならこのアンサンブルだとバイオリン以外にヴィオラやチェロもいなきゃいけないのだけど、アリアさんはバイオリンのチューニングを変えてどうにか雰囲気を崩さず表現してくれたのです。二重、三重と音が積み重なっていく度、アリアさんは神がかってました。
そのバイオリンの音色があまりに美しすぎて、アリアさん無しにライブではどうやっても再現できません。だから滅多にやらない。やるとしても、再現を目指すのではなく別のかっこよさで引き立つように演奏するしかない。the you楽曲の中では一番難易度が高い曲かもしれない。
タイトルのblack sweet creamですが、好き好き大好きの甘い甘いスイートメモリーというより、苦い経験もしたけど今となってはそれがあったから現在の自分がありますありがとうというようなイメージ。
自分で作った曲ですが、これは仲本ボーカルがベストなのではないかと今でも思ってます。こんな事言うのもなんですが実は私はメインボーカルより、コーラスで誰かにハモる方が好き(というか得意)だったりする。
メインボーカルが嫌いという意味ではありません。ちゃんと好きです。
streaming / download
https://linkco.re/RPbFHpsC?lang=ja
black sweet cream
作詞/作曲:伊禮勇希
I don't
I want
I saw
I know
あなたはきっと 僕もきっと 誰もきっと 言えない何かを
胸にそっと 夢にそっと 過去にそっと閉じ込めて歩いて
柔らかな雨に打たれながらsleep
頭の中あなたの姿がfreeze
just like black sweet cream
明日も笑っていられるように
夏だっけ冬だっけ 教えてくれた星座探して
柔らかな雨に打たれながらsleep
頭の中あの日の景色がfreeze
just like black sweet cream
胸に詰まった甘くて黒いcream
vo :仲本直樹
gt /cho:伊禮勇希
ba:Koz
dr:gian
violin:ARIA AIZAWA