the you楽曲紹介vol.11〜lovers〜

THE YOU

2021年07月03日 21:19



the youオフィシャルHP
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the you全楽曲振り返り企画

第十一回目は、

「 lovers 」

2ndアルバム Night Drop 収録





前作、lincohをもってボーカル仲本(仕事に専念)とドラムジャイアン(上京)が脱退。

私イレイ(ギターコーラス)がメインボーカルに移行し、新ギタリストにズナリ(ex.スカンク69)と長田さん(ex.juder)が加入。新ドラムにはジャイアンの紹介でナオヤが就任。ベースは引き続きこずえさん。



ほぼ別バンドになったというぐらいのメンバーチェンジ。普通なら演奏を固める作業に時間を割くところですが、lincohからの創作欲がさらに加速してしまった私。新曲出来まくり。

loversは、そんなクリエイティヴィティー大爆発期のめちゃめちゃ自信作。


なので新生the youとしてリリースのアルバムの一曲目にしました。

ただ一方で、心のどこかでは、こんなのをアルバム一曲目に出来るのは一発当てたバンドが紆余曲折を経て、世間的にはスベりながらもコアなファンからは評価を得る出来のアルバムぐらいじゃないと。っていうぐらいナナメからの曲順だなとも思ってました。

一般的には聴く人の耳に残りやすいキャッチーな曲だったり、インパクトをぶつけるような曲が一曲目には来る事が多い。

レコーディングも終了し、マスタリング(最終仕上げ)当日の朝。上記のような理由もあり実は別曲を一曲目に予定していました。メンバーもそのつもりで最終工程に立ち会うためスタジオに集合。エンジニア井口さんも事前に準備して待っててくれました。

だがしかし、心の隅でまだモヤモヤを抱えていた私。スタジオに向かう車の中でまだグルグル考えていた。

これでいいんや。その方が聴きやすいし、間口が広がる。

でもなあ。これで今日決定したらもうやり直し効かないんだよなあ。この先ずっと後悔するような事だけにはしたくない。

...今日は充実感に溢れる日のはず。なぜこんなに迷っているのか。そもそも何を気にしているんだっけ。聴きやすさ?間口?なんやそれワイはバックナンバーか(ディスってないですよ)?私は一体誰に気をつかっているのか。そもそも己の趣味趣向だけを腹一杯詰め込んだようなもんに、世間体みたいな事を最後の最後に気にするって、何のために今までやってきたのか。よーし目が覚めた!

スタジオ到着。

イレイ
「おはようございます!井口さん実はっすね...。」

井口さん
「おう、おはよう!もうほぼ出来てるよ。みんなで最終チェックして問題なければ完成です。」

イレイ
「...実は。loversを一曲目にしたいんです。」

井口さん
「...そうなんだ。そういうのは早く言って。またやり直さないと。」

メンバー
「...。」



みなさんその節はすんませんでした。



当時はヤバイの作ってもーた!と自画自賛の自信満々だったんですけどね。自分の手答えがありまくりな曲は人気があまりないってのを、このNight Dropというアルバムでは前作よりもこれでもかってぐらい思い知りました。

でも、モンゴルのPLAY TIME FESではめちゃくちゃ反応が良かったんだよなあ。プロデューサーのドルジさんから、チミ達にぜひやってほしい曲がある!と本番前に直談判されたthe youのフェイバリット曲リストにこのloversが入ってたのです。

そういうのは早く言って笑。

沖縄でめちゃくちゃセットリスト考えて演奏バキバキに仕上げて行ったんだから。でもあのリクエストがなかったらloversで大観衆が踊りまくる景色は見れなかった。ドルジさんありがとう。






そんな思い入れの強い一曲です。歌詞のテーマは「本能」。

ぜひ配信でも聴いてね。



▼streaming / download▼
https://linkco.re/vg3cpMFD?lang=ja


lovers

作詞/作曲 : 伊禮勇希

突き動かされた瞬間から
止まる事なく流れ出す
まるで野生の動物のように
ただそれだけで理由はない

灯された灯りが意外と眩しくて
瞼をそっと下ろしたんだ
完璧な闇 無限の黒
恐れる事はないさ
そこが全ての入り口

踊り続ける lovers
朝まで踊り続ける lovers
涙を流して笑う lovers

vo / gt:伊禮勇希
gt : zunari
gt : 長田聖吾
ba: Koz
dr: 浦崎直哉




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