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「the you全楽曲振り返り」
第十三回目は、「 霞 」
2ndアルバム Night Drop 収録
沖縄SHARP プラズマクラスターのCMタイアップになっている曲です。
僕が最も得意とするコード進行パターンで成立しております。このパターンでこれまで何曲作ってきたか。
一時期は自分の中で多用しすぎだと感じて避けようとしていた事もありましたが、このパターンだとしっくりくるメロディーラインが泉のように湧き出てくるのです。不本意ながらも思い浮かんでしまったからにはしょうがない。コードを変えてみようとアレコレ試行錯誤しますが、結局はこれしかないと。嬉しいやら悔しいやら。
僕が洋楽思考なもんで、theyouは曲のタイトルや歌詞に英単語を好んでよく使います。かっこつけたいと言えばそれまでですが、バンドサウンドに合わさる歌声をイメージした時、どうしても歌が英語の発音(イントネーション、アクセント、濁音のひっかかり、声と空気のバランス、etc)になってしまいます。英語は話せないので正確には英語っぽい発音が。
とは言え自分で歌うからには日本語になってしまうわけですが、作詞の時は最初イメージしていた英語っぽい発音に極力近付けるように、似た発音の日本語を探して当てはめていく感じで組み立ててました。
しかし日本語歌詞が完成して歌い込んでいくうちに、これ当初イメージしてた英語っぽさには全然ほど遠いんですけど。ってなる事も多い。日本語だから当たり前なんですが。
そうなると、タイトルを英語から漢字に変更したくなります。漢字タイトルを付けた楽曲はそのパターンが多い。霞もそうでした。ていうかこの得意なコード進行パターンの時は大体そうなってる気がする。そうだったのか!今気づいた!
裏話をすると、ズナリのギターソロメロディー。あのメロディーで実は一曲こしらえようとしてましたが、またこのコード進行かい!となり、似たような曲になるのが嫌でギターソロとして活用しました。今思えば小さな事にこだわってたもんです。別にいいのに。いつかやろう。
非常にポップな曲だけどしっかりエイトビートでいかにもロックバンドやってまっせー感が出せるのでライブでも大活躍な一曲です。ただギターにカポ付けなきゃいけなくて、チューニングにちょっと時間を割かねばならないのが歯がゆいところ。
ノンストップでいきたいけど泣く泣く曲順変更という場合がたまにある。ロックギタリストはカポ使いたがらない人もよくいますが、僕は洗濯バサミが足りなくてカポでバスタオル干そうとした事があるぐらいなので抵抗ありません。単なる道具です。バスタオル干せませんでしたけど。
ベース田川さんが入ってからハモリがパワーアップしたおかげでライブではますます良い感じで演奏出来るようになりました。
ラストのサビの
「let me be with you」
というカウンターメロディーが炸裂したコーラスラインは、僕の作曲歴においてトップ3に入るコーラスです。うををををを!こんなアイデアがワイのアタマの中に眠っていたのかぁぁぁぁ!ぬおぁぁぁぁ!っていうぐらい血が沸騰するうな気分でした。
曲作ってる時は一人だからこの興奮は誰とも共有した事がありません。
▼streaming / download▼
https://linkco.re/vg3cpMFD?lang=ja
霞
作詞/作曲:伊禮勇希
浅い眠りの中 迷い込む霧の中
tell me baby
震えるmisty night beat
揺らめくtremolo groove
浅い眠りの中 迷い込む霧の中
tell me baby,what your real feelin’ now?
and I can not stand
(let me be with you)
密やかな祈りは ささやかな光は
霧の夜に霞んで行く
and I love you so
vo / gt:伊禮勇希
gt : zunari
gt : 長田聖吾
ba: Koz
dr: 浦崎直哉