2021年05月19日
the you楽曲紹介vol.9〜diffuse and Flash〜
the youオフィシャルHP
http://backwatersound.wixsite.com/theyou
ブログ新企画
「the you全楽曲振り返り」
第九回目は
「diffuses and flash」
アルバム lincoh 収録

the youの中でBPM(テンポ)が速い曲。一般的には全然速いわけじゃないと思いますが、the youがこのぐらいでやると速く感じます。
どの曲も全体的にミドル〜ローテンポなものばかりなので、意識して速い曲をアルバムに入れようと作りました。バリエーションみたいな事を考えたんですかね。今では全くそんなの気にしなくなりましたけど。
当時のドラムじゃいあんはこのぐらいの速さが持ち味発揮してるなと、改めて聴くと思います。ベースこずえさんは逆にかすりもしてこなかった感じの曲調だったでしょう。にしてはピック弾きの音がロックンロールでかっこいい。
僕の頭の中のイメージではバンドごと前のめりでガツガツしたノリで、多少走っても全然有りだぐらいら思ってましたが、そこまでいかなかったですね。多分バンドとしてガツガツってのがしっくりこないんだなと、後々分かりました。メンバーの人柄もそうだし、何より仲本ボーカルが一番そう。でも僕の中にはもっと押せ押せのイメージがある。このギャップ。
ライブでやってもそうで、終盤の勢い付けの意味でセットリストのラスト前ぐらいに組み込んでも、最終加速的な効果はあまりなかった記憶があります。演奏は結構勢いあったとしても、会場全体の空気とかお客さんとの温度差とか。
せっかくこしらえた曲だし、やる事やってるはずなのに、使いこなせてなかったんですね。これまた勿体ない事してます。今なら全然やれる気がします。
歌詞については...
とても意味深い感じはしないですね。タイトルがもう拡散して点滅するっていう意味になってますからね。情緒不安定だったんですかね僕は。
お馴染みの「光」というワードも多用してるし、宇宙とか、転がり落ちるとか、生活感や社会性とは全く関わりのない思考で当時の私は毎日生きていたんだという事でしょう。うん、確かに楽しかったもん毎日。守るものも失うものもないし。夢と希望と自由な時間に囲まれて、好きな事を好きなようにやっていた。
こうやって書いてみると、この歌詞は本当に当時の自分丸出しだなと笑ってしまいました。かっこよく言葉を紡いでるつもりが、ど天然でワイはアホでっせーと公言してるようなもん。ある意味作詞の才能あるかもしれない笑。
しかもそれを歌わないといけないのが仲本だったという笑。どんなバランスのバンドなんだと。
lincohというアルバム自体がそういう作品だったんですかね。あんな自由な毎日はこの先無いはずなので、作れる時に作っといて、作品に残せて良かったなと思います。
今が楽しくないわけじゃないですよ。生きていけばその時その時でステージが変わるんだなと。でもどんな状況でも最大限音楽をやり続けるスタンスだけは変えられない宿命だと思ってます。
streaming / download
https://linkco.re/RPbFHpsC?lang=ja
diffuses and flash
作詞/作曲:伊禮勇希
帰り道なんてもうどうでもよくなるくらい
ゴールもスタートも最初から一緒だろう
光の点滅宇宙の中に浮かんで
オーロラの川を越えて広がる景色はblack silver
笑顔も涙も一つに丸め込まれて転がり落ちていく
音のない宇宙へ落ちていく
今にも溢れそうな思い胸に抱えて
あてもなく走り出す ここから一番遠い場所へ
diffuses and flash yeah
全て光に閉じ込めて
vo:仲本直樹
gt /cho:伊禮勇希
ba:Koz
dr:gian